引っ越しや買い替えで古いマットレスを処分したいけれど、「粗大ごみで出せるの？」「費用はかかる？」と迷う方は多いのではないでしょうか。特にスプリング入りなど、マットレスの素材によっては自治体や地域によってルールが異なっていて複雑です。

本記事では、マットレスの処分方法について、自治体回収・リサイクル・回収業者・引き取りサービスなどの特徴や費用を徹底解説します。ご自身のケースに合った処分方法を知り、スムーズに手続きを進められるようになりましょう！

なぜマットレスの処分方法は複雑なのか？

マットレスを処分する際、一般的な粗大ごみとして簡単に出せない場合があります。自治体ごとにルールも異なり、環境への配慮も求められるため、非常に複雑です。

ここではマットレスの複雑な処分ルールについて分かりやすく解説します。

マットレスは「粗大ごみ」ではない？

マットレスは多くの自治体で「粗大ごみ」として扱われますが、そのまま出せるとは限りません。特にスプリング入りのマットレスは金属と布素材が混在しているため、「粗大ごみ不可」とされるケースもあります。

その場合は、リサイクル券を利用した回収や不用品回収業者に依頼しなければなりません。
「マットレスは大きいから粗大ごみ」と思い込まず、処分する際は自治体窓口への相談をしましょう。

自治体ルールや環境配慮の影響

処分ルールは自治体によっても異なります。例えば東京23区では粗大ごみシールを購入して収集を申し込む方式が一般的ですが、自治体によってはスプリング入りマットレスは対象外とされ、別途専門業者の利用を案内されることもあります。

また、環境配慮の観点から、マットレスのリサイクルを推進する自治体も増えています。

処分する際には、リサイクル券の購入が必要となるケースも少なくありません。こうした背景により、「自治体による差」と「環境面への配慮」が処分方法を複雑化させています。

引っ越し・買い替え時にマットレス処分が問題になるケース

引っ越しや買い替え時、大きなマットレスは運び出しが大変で、粗大ごみ回収の日程に合わせられないこともあります。

特に引っ越し前の限られた日数で「即日回収してほしい」と考える人にとって、自治体の粗大ごみ回収は不便に感じられるでしょう。その結果、不用品回収業者や買い替え時の引き取りサービスを検討せざるを得ないケースも多く見られます。

以上の理由により、マットレスの処分方法はとても複雑です。だからこそ、マットレスの正しい処分方法を理解し、自分の状況に合わせた最適な手段を選ぶことが重要になります。

マットレスの正しい処分方法5選

マットレスの処分方法は、自治体の粗大ごみ回収以外にも、リサイクルや業者依頼など複数の方法が存在します。ここでは代表的な5つの方法を整理し、それぞれの費用・手間・メリットをわかりやすく解説します。

①自治体の粗大ごみ回収で処分する方法

最も一般的なのが、自治体の粗大ごみとして処分する方法です。
多くの自治体では、事前に電話やインターネットで回収申込を行い、コンビニやスーパーで「粗大ごみシール」を購入してマットレスに貼り付けます。

費用の目安は1,000〜3,000円程度で他の方法よりもリーズナブルです。ただし、収集日が決まっているため、即日処分はできないので、引っ越しの直前など時間に余裕がない場合は不向きです。

②リサイクル券を使ったマットレスリサイクル方法

スプリング入りのマットレスなどは「粗大ごみ不可」とされることがあり、その場合はリサイクル券を購入して処分します。

リサイクル券は家電リサイクル法の対象外製品にも一部適用され、マットレス内部のスチールやウレタンを資源として再利用する仕組みです。

自治体指定の場所に自分で持ち込むか、回収を依頼する流れとなり、費用は2,000〜6,000円程度が相場です。自治体から粗大ごみ回収を断られた場合の選択肢となります。

③不用品回収業者に依頼する方法

「とにかく早く処分したい」という人には、不用品回収業者の利用が便利です。即日回収や夜間対応など、柔軟性が魅力です。 

業者によって料金は異なりますが、相場は5,000〜10,000円前後です。粗大ごみ回収より高額ですが、日時を指定でき、搬出も業者に任せられるため手間がかかりません。

特に引っ越しや買い替えで時間的に余裕がない場合には有効な選択肢です。ただし、悪質な業者も多く、口コミや料金表を事前に確認することが大切です。

④買い替え時の「マットレス引き取りサービス」を利用

新しいマットレスを購入する際、販売店が古いマットレスを引き取ってくれるサービスがあります。

大手寝具店や家具店では有料サービスとして展開しており、費用は3,000〜5,000円ほどです。新しい商品を配送するタイミングで回収してもらえるため、処分と搬入が一度に完了します。

買い替えと処分を同時に行い、手間を最小限に抑えたい人におすすめです。

⑤自力で解体して小分けで処分する方法

マットレスを自分で解体して処分する方法もあります。

布地をカッターで切り、スプリングをペンチで取り外し、金属と布を分別して燃えないごみや資源ごみとして出す流れです。

費用はほぼかからず粗大ごみ料金も不要ですが、解体に時間を要するうえ、怪我のリスクもあります。処分費用を節約したい方には選択肢の一つとなります。

マットレスの処分にかかる費用相場と比較表

マットレスを処分する際に最も気になるのが「費用」です。ここでは、自治体の粗大ごみ処分手数料、不用品回収業者の料金相場、各方法の費用比較について解説します。

自治体の粗大ごみ処分手数料の目安

最も安い処分方法は自治体の粗大ごみ回収です。
自治体によって料金は異なりますが、一般的には、

　・シングルサイズ・・1,000〜2,000円程度
　・ダブルサイズ・・2,000〜3,000円程度

粗大ごみシールを購入して貼り付けるだけで済むため、コストを最優先にする方にはおすすめです。ただし、収集日が指定されるため「すぐに処分したい」という場合には不向きです。

不用品回収業者の料金目安

スピードと利便性を求めるなら不用品回収業者が有力です。

　・シングルサイズ・・5,000〜8,000円程度
　・ダブルサイズ・・8,000〜10,000円程度
　・クイーンサイズ・・10,000〜15,000円程度

以上が費用目安です。東京や大阪など都市部では出張費が加算されて高額になる傾向があります。即日回収や夜間対応など自治体では不可能なサービスを利用できる点が魅力です。

処分方法別の料金比較

代表的な方法を、費用の安さ・スピード・手間のバランスを比較します。

マットレスの処分費用は1,000円台から15,000円超まで幅広く、方法によって大きな差があります。ご自身の優先順位（費用・スピード・手間）に合わせ、比較表を参考に正しい処分方法を選択しましょう。

自分に合ったマットレスの処分方法を選ぶポイント

マットレスの処分方法は複数ありますが、状況によって最適な選択肢は異なります。「費用」「時間」「環境配慮」「買い替え」の4つの観点から、自分に合った処分方法を整理してみましょう。

費用をできるだけ抑えたい人は？

自治体の粗大ごみ回収がおすすめです。

費用負担が少なく、料金は1,000〜3,000円程度で安心して処分できます。収集日が指定される点はデメリットですが、コスト優先の方には最適です。

引っ越し直前で時間がない人は？

不用品回収業者の利用がベストです。即日回収や夜間対応にも応じてくれます。

費用は5,000〜15,000円と高めですが、手間をかけずに処分できて、引っ越し直前でも安心です。

環境配慮を重視したい人は？

環境意識の高い方にはリサイクル券を使った処分方法がおすすめです。

スプリング入りマットレスも解体され、鉄やウレタンが資源として再利用されます。多少の手間や費用（2,000〜6,000円）がかかりますが、持続可能な処分が可能です。

買い替えを検討している人は？

新しいマットレス購入と同時に利用できる引き取りサービスが最もスムーズです。

費用は3,000〜5,000円が目安で、配送時に古いマットレスを回収してもらえるため、搬出の負担がありません。「処分」と「新しい眠り環境づくり」を一度に進められます。

マットレスを処分する際に注意すべき落とし穴

マットレスの処分にはいくつかの注意点があります。自治体ルールや必要な手続き、不用品回収業者の選び方を誤ると、余計な費用やトラブルにつながる可能性があります。ここでは代表的な落とし穴を整理します。

自治体によって処分ルールが異なる

まず理解しておきたいのは、自治体ごとにマットレス処分ルールが異なるという点です。「粗大ごみ」で回収してもらえる地域もあれば、「リサイクル券の購入が必須」となる地域もあります。

公式サイトで最新情報を確認して「申し込み不可で回収されなかった」というトラブルを防ぎましょう。

粗大ごみシール・リサイクル券の正しい使い方

次に注意すべきは、粗大ごみシールやリサイクル券の購入・貼付ミスです。料金を支払っていても、シールを貼り忘れると回収されません。

また、リサイクル券は指定された取り扱い店で事前購入が必要です。手続きを省略して当日回収を依頼しようとしても、引き取ってもらえないため、準備は必ず前もって行いましょう。

不用品回収業者の高額請求トラブルに注意

不用品回収業者を利用する際には高額請求トラブルに気をつけましょう。チラシや街宣車の業者の中には、見積もりを曖昧にしたまま回収し、後から数万円を請求するケースも報告されています。

信頼できる業者を選ぶためには、事前の見積もり提示・料金表の明示・口コミチェックが必須です。

マットレスの処分は「自治体ルールの違い」「正しい手続き」「業者の選び方」に注意すれば、余計なトラブルを避けられます。安心・安全に処分を進めるために、必ず事前確認と準備を徹底しましょう。

まとめ｜正しいマットレスの処分方法を選び新しい眠りのスタートへ！

マットレスの処分方法は複雑ですが、正しく利用すれば問題なく処分が可能です。

自治体の粗大ごみ回収やリサイクル券の利用、不用品回収業者や買い替え時の引き取りサービス、自力解体など、選択肢は複数あります。それぞれ費用・手間・時間に違いがあるため、自分の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

また、誤った方法や怪しい業者を利用してしまうと、トラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。

古いマットレスの処分は、新しいマットレス選びの第一歩でもあります。快適な眠りを手に入れるために、正しい処分方法を選び、心地よい新生活をスタートさせましょう！