「コイルとノンコイルって何が違うの？」
「自分にはどっちが合ってるの？」
「後悔しない選び方を知りたい」

もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、それはコイルマットレスとノンコイルマットレスの違いを十分に理解していないからかもしれません。

マットレス選びで多くの人が見落としているのが「生活スタイルに合わせた選び方」という視点です。価格や寝心地だけでなく、重量や廃棄方法、引っ越しの頻度なども重要な判断材料となります。

この記事では、コイルマットレスとノンコイルマットレスの基本的な違い、それぞれのメリット・デメリット、そして自分に合った選び方まで詳しく解説します。自分に合ったマットレスを見つけて、朝から体が軽い快適な睡眠を手に入れましょう。

コイルマットレスとノンコイルマットレスの基本的な違い

マットレスは大きく分けて、コイルマットレスとノンコイルマットレスの2種類があります。

コイルマットレス： 内部に金属製のスプリング（バネ）が組み込まれた構造で、バネの力で体を支えます。主にポケットコイルとボンネルコイルの2種類があります。

ノンコイルマットレス： 金属スプリングを使用せず、ウレタンフォーム、ファイバー、ラテックスなどの素材で体を支えます。素材の反発力や弾力性で寝心地が決まります。

コイルマットレスの種類

ポケットコイル： コイル一つひとつが袋に包まれて独立しており、点で体を支える構造です。体圧分散性に優れ、横揺れが伝わりにくいのが特徴です。

ボンネルコイル： コイル同士が連結して一体化しており、面で体を支える構造です。硬めの寝心地で通気性が非常に高く、価格も手頃です。

ノンコイルマットレスの種類

ウレタンフォーム： 高反発と低反発があり、反発力の違いで寝心地が変わります。軽量で扱いやすく、折りたたみ可能な製品も多いです。

ファイバー： ポリエチレン繊維を編み込んだ構造で、通気性が非常に高く、丸洗いできるのが特徴です。

ラテックス： ゴム由来の素材で、高い弾力性と体圧分散性を持ちます。天然ラテックスと合成ラテックスがあります。

コイルマットレスのメリット3つとデメリット5つ

コイルマットレスは、耐久性が高く長期間使えて通気性にも優れている反面、重量があり移動や廃棄に手間がかかるという側面もあります。それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう。 

コイルマットレスのメリット

メリット①：耐久性が高く長期間使える
金属製スプリングが土台のため、7〜12年使用可能です。ポケットコイルはコイルが独立しているため、部分的な劣化が全体に影響しにくく、長期間安定したサポート力を維持できます。

メリット②：通気性が高い
コイルマットレスの内部構造には、スプリングの隙間を通じて空気の通り道が多数存在します。このため湿気や熱がこもりにくく、マットレス内部の温度と湿度を適切に保つことができます。

日本は高温多湿な気候です。通気性の低いマットレスは夏場に蒸れやすく、梅雨時期にカビやダニが繁殖しやすくなりますが、コイルマットレスは構造的に通気性が高く、このような問題を軽減できます。

メリット③：横揺れが伝わりにくい（ポケットコイル）
ポケットコイルはコイル一つひとつが独立しているため、振動が隣に伝わりにくい構造です。この特性は「モーションアイソレーション」と呼ばれます。

 パートナーが寝返りを打っても自分の側はほとんど揺れず、相手の動きで目が覚めることが減ります。二人以上で寝る場合に大きなメリットです。

コイルマットレスのデメリット

デメリット①：重量があり移動が大変
金属コイルが多数内蔵されているため、シングルサイズでも20〜30kg程度の重量があります。持ち運びや移動、定期的なローテーション（上下や表裏の入れ替え）の際に負担となります。

注意点
・引っ越しが多い方には不向き
・メンテナンス時は必ず二人で作業する
・女性や高齢者には特に負担が大きい

デメリット②：廃棄が面倒で費用がかかる
コイルマットレスを処分する際は、自治体の粗大ごみとして回収を依頼するか、専門業者に依頼する必要があります。自治体の粗大ごみ回収では1,000〜2,000円程度の手数料がかかり、業者に依頼する場合は3,000〜5,000円程度かかることも珍しくありません。

注意点
・自治体によっては回収不可の場合もある
・マンションの高層階は追加料金がかかることも
・分解・解体が必要な場合がある

デメリット③：価格が高め
特にポケットコイルは、独立したコイルを多数使用し製造に手間がかかるため、価格が高くなります。シングルサイズで3〜10万円程度が相場となり、初期投資としては負担に感じる方もいるでしょう。

デメリット④：搬入経路に制約がある
コイルマットレスは重量があり、かつ圧縮梱包が難しいため、搬入時に階段や廊下、エレベーターのサイズに制約を受けることがあります。特に一人暮らし向けのアパートや古い建物では、搬入経路が狭く、マットレスが入らない可能性もあります。

購入前に搬入経路の幅や高さを確認し、マットレスのサイズと照らし合わせることが必須です。

デメリット⑤：きしみ音が出る可能性（ボンネルコイル）
ボンネルコイルはコイル同士が連結しているため、経年劣化によってコイル同士が擦れ、きしみ音が発生することがあります。音に敏感な方にとっては、寝返りのたびに音が気になり、睡眠の質が低下する原因となることもあります。

ノンコイルマットレスのメリット5つとデメリット3つ

ノンコイルマットレスの特徴は、軽くて扱いやすく処分も手軽である点です。ただし、コイルマットレスと比べると寿命が短く、通気性に劣る点は注意が必要です。

ノンコイルマットレスのメリット

メリット①：軽量で取り扱いやすい
ノンコイルマットレスは金属スプリングを使用していないため、シングルサイズで5〜15kg程度と非常に軽量です。女性一人でも持ち上げたり、移動したりすることが可能で、シーツ交換やローテーションも簡単に行えます。

効果
・引っ越しが多い方に最適
・一人暮らしでも扱いやすい
・日常的なメンテナンスが簡単

メリット②：廃棄が簡単で費用がかからない
ノンコイルマットレスは、ウレタンやファイバーなどの素材で構成されているため、分解すれば家庭ごみとして処理できる場合があります。自治体によって異なりますが、粗大ごみとして出す場合でもコイルマットレスより手数料が安く、業者に依頼する費用も不要です。

環境への負担も少なく、処分のハードルが低いのは大きなメリットです。

メリット③：比較的安価
ノンコイルマットレスは製造工程がシンプルで、材料コストも抑えられるため、2〜7万円程度で購入できます。初期投資を抑えたい方や、定期的に買い替えたい方にとって、手が届きやすい価格帯です。

予算が限られている一人暮らしの方や、初めてマットレスを購入する方にもおすすめです。

メリット④：折りたたみ可能な製品が多い
ノンコイルマットレスには三つ折りタイプや四つ折りタイプがあり、使わない時はコンパクトに収納できます。部屋を広く使いたい方や、来客用として保管しておきたい方にとって便利です。

また、折りたたんでソファのように使える製品もあり、一人暮らしの狭い部屋でも工夫次第で多用途に活用できます。

メリット⑤：揺れやきしみ音が少ない
ノンコイルマットレスは、金属スプリングがないため、寝返りを打ってもきしみ音が発生しません。音に敏感な方や、静かな睡眠環境を求める方にとって、ノンコイルマットレスは安心して使える選択肢です。

ノンコイルマットレスのデメリット

デメリット①：耐久性がやや劣る
ノンコイルマットレスの寿命は一般的に3〜8年程度で、コイルマットレス（7〜12年）と比べるとやや短めです。特に低反発ウレタンはへたりが早く、3〜5年で交換が必要になることもあります。

素材の密度（D値）が低いと、さらに寿命が短くなります。

対策
・高密度ウレタン（30D以上）を選ぶ
・定期的にローテーション（上下や表裏の入れ替え）を行う

デメリット②：通気性が劣る
ウレタンフォームは特に空気の流れが悪く、熱や湿気がこもりやすい傾向があります。夏場は寝汗で蒸れやすく、梅雨時期にはカビが発生しやすくなります。

対策
・除湿シートを使用する
・定期的にマットレスを立てかけて風を通す
・ファイバー素材を選ぶ（通気性が高い）

デメリット③：体重が重いと沈み込みすぎる
体重70kg以上の方がウレタンマットレスを使用すると、体が沈み込みすぎて腰が「くの字」に曲がってしまい、腰痛の原因になることがあります。底付き感を感じる場合もあり、快適な睡眠が得られないこともあります。

対策
・高反発タイプを選ぶ
・厚み10cm以上のものを選ぶ

結局どっちを選ぶべき？生活スタイル別の選び方

ここまでコイルとノンコイルの違いを見てきましたが、結局どちらを選ぶべきなのでしょうか。ご自身の生活スタイルや優先順位に合わせた選び方を紹介します。

コイルマットレスがおすすめな人

①二人以上で寝る方
ポケットコイルなら横揺れが伝わりにくく、パートナーの寝返りで起きにくいです。ダブルベッドやクイーンベッドで寝る方には、コイルマットレスが快適です。

②長期間使いたい方
耐久性が高く、7〜12年使用可能です。初期投資は高めですが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い選択です。

③体重が重め（70kg以上）の方
しっかりしたサポート力があり、底付き感がありません。体重が重い方でも腰がしっかりと支えられ、理想的な寝姿勢を保てます。

④通気性を重視する方
暑がりや汗かきの方には、構造的に通気性が高いコイルマットレスが適しています。夏場でも蒸れにくく快適です。

ノンコイルマットレスがおすすめな人

①一人暮らし・引っ越しが多い方
軽量で取り扱いやすく、引っ越しの際も楽です。搬入経路の心配も不要で、一人でも移動できます。

②予算を抑えたい方
2〜5万円程度で質の良いものが手に入ります。初期投資を抑えたい方や、定期的に買い替えたい方に最適です。

③狭い部屋に住んでいる方
折りたたみ可能なタイプなら、日中は収納してスペースを有効活用できます。ワンルームマンションなど、限られたスペースでも使いやすいです。

④処分を簡単にしたい方
分解すれば家庭ごみとして処理可能です。業者依頼の手間と費用が不要で、環境にも優しい選択です。

⑤一人で寝る方
横揺れ防止機能は不要です。軽量で扱いやすく、メンテナンスも簡単なノンコイルマットレスが便利です。

ノンコイルマットレスをお探しなら、ミネルヴァマットレスがおすすめです。

高密度・高弾性ウレタンフォーム「ミネルヴァフォーム®」を使用し、軽量で扱いやすく、折りたたみ可能な製品も揃っています。10年保証付きの本格マットレスから、手頃な価格の三つ折りタイプまで、あなたの生活スタイルに合わせて選べます。

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失敗しない選び方のポイント

最後に、具体的な選び方のポイントを3つの観点から紹介します。体重、生活スタイル、予算に合わせて、コイルマットレスとノンコイルマットレスのどちらが適しているか確認しましょう。

体重別の選び方
・50kg以下： ノンコイル（柔らかめ）がおすすめ。硬いマットレスでは骨が直接当たって痛みを感じることがあります。
・50〜70kg： どちらでも可。寝姿勢や好みで選びましょう。最も選択肢が広い体重帯です。
・70kg以上： コイル（硬めでサポート力重視）がおすすめ。ノンコイルでは沈み込みすぎて腰痛の原因になることがあります。

生活スタイル別の選び方
・引っ越しが多い： ノンコイル（軽量で扱いやすい）
・同じ場所に長く住む： コイル（耐久性重視）
・一人暮らし： ノンコイル（扱いやすさ重視）
・家族で使う： コイル（横揺れ防止機能）

予算別の選び方
・3万円以下： ノンコイル（三つ折りタイプなど）
・3〜5万円： ノンコイル（高品質）またはボンネルコイル
・5万円以上： ポケットコイル（高品質で長期使用可能）

まとめ：自分に合ったマットレスで快適な睡眠を

コイルマットレスは耐久性と通気性に優れるが、重量があり廃棄が面倒です。ノンコイルマットレスは軽量で取り扱いやすく、廃棄も簡単ですが、耐久性はやや劣ります。

どちらが良いかは、生活スタイルや優先順位によって異なります。

引っ越しが多い方、一人暮らしの方、予算を抑えたい方にはノンコイルがおすすめです。一方、長期間使いたい方、二人以上で寝る方、体重が重めの方にはコイルが適しています。

今日から始められる3つのこと：
・自分の体重・生活スタイルを確認する
・予算と優先順位（軽さ vs 耐久性）を決める
・商品ページで具体的な製品をチェックする

自分に合ったマットレスを選んで、朝から体が軽い快適な睡眠を手に入れましょう。

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