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春になると、
なぜか眠りが浅くなる理由

環境の変化や気温の揺れが原因のひとつとして語られることが多いですが、ぼくがものづくりの視点から気になっているのは、もう少し別のことです。
それは「寝具との相性が、季節によってズレる」という話です。
今日は少し長くなりますが、この「春の睡眠が浅くなるメカニズム」を、ウレタンメーカーの視点からできるだけ正直に話してみようと思います。寝具を選ぶうえで知っておいて損はない話だと思うので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
冬の寝具が、春に合わなくなる
春の朝、スッキリ目覚めるために。
季節と寝具の関係を見直してみてください。
冬の間は気温が低いので、布団をしっかりかけていても寝床内の温度はちょうど良い状態が保ちやすい。ところが春になると、外気温が上がることで寝床の中に熱がこもりやすくなります。
問題はそれだけじゃありません。枕も同じで、素材によっては冬は丁度よかったのに、気温が上がるにつれて「なんか蒸れる」「朝起きると首が少し痛い」という感覚が出てくることがあります。
これは「枕が悪くなった」わけじゃない。気温という外部環境が変わったことで、これまで合っていたはずの寝具との相性がズレてしまったということなんです。こういうことが起きるのには、素材の性質が関係しています。
冬は若干硬め、夏に近づくにつれてやわらかくなる。だから「冬に高さが合っていた枕が、春になると少し低く感じる」ということも起きてくる。
ぼくたちが枕の密度を55kg/㎥という市場水準よりずっと高い設計にしているのも、この「気温によるブレを小さくする」という理由のひとつです。
「枕は一度買えばずっと同じ」ではないんですよ。でも、素材と密度を正しく選べば、そのブレを最小限にすることはできる。
「眠りの浅さ」は何が引き起こしているのか
上級睡眠健康指導士として、睡眠の質を下げている要因を整理すると、大きく3つに集約されます。
①体圧の偏り ②寝床内の温度と湿度 ③寝返りの妨げ
春になって眠りが浅くなるのは、主に②が関係しています。人間は眠りにつくとき、深部体温を下げることで眠りに入ります。この「熱を逃がすプロセス」がうまくいかないと、眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたりする。
寝床の中の温度が高すぎると、体は熱を逃がそうとして覚醒方向に向かう。これが春の「なんか眠れない」の正体です。枕や敷き寝具の素材が「熱をため込みやすいか、逃がしやすいか」が、思った以上に大きく影響しているんです。
- 体圧の偏り 肩・腰・後頭部などの突出部に圧力が集中すると、血行が悪化して痛みや覚醒を引き起こします。
- 寝床内の温度・湿度 理想は温度33℃前後、湿度50%前後。春から夏に向けて、素材の通気性が直接影響します。
- 寝返りの妨げ 人は一晩に20〜30回の寝返りを打つことで体位を調整しています。これが阻害されると疲れが残ります。
蒸れにくくするために、やったこと
この穴を開けているのも、「春夏に向けて蒸れが出てくる」問題への答えのひとつです。穴があることで空気の流れが生まれ、熱と湿気がこもりにくくなる。この加工はすべて職人の手作業。機械では再現できない工程です。
ウレタン素材には通気性が低いという弱点があります。薬品を使うのではなく、物理的に「空気の通り道を作る」という方法でその弱点を克服した——これがぼくたちのアプローチです。
「阻害要因を取り除く」という設計哲学
ぼくがミネルヴァスリープを作るときに、ひとつの問いを立てました。
「快適な眠りを『追加』するのではなく、眠りを妨げているものを『取り除く』とどうなるか。」
一般的な寝具メーカーは「いかに気持ちよく眠れるか」という方向に向かう。でもぼくが注目したのは逆側です。なぜ眠れないのか、なぜ朝起きたときに疲れているのか——その原因を特定して除去する設計にしたほうが、ずっと根本的な解決になると思ったんです。
春に枕を見直すなら、高さの確認から
- ロー40〜60mm。体型が小さめの方や、仰向け中心で首の負担を抑えたい方に。
- スタンダード60〜80mm。標準的な体型で、仰向けと横向きを両方する方に。
- ハイ80〜100mm。肩幅が広めの方や、横向き寝がメインの方に。
季節に合わせて、寝環境を整えてあげる。
ただそれだけで、身体の感覚が変わることがあります。
ミネルヴァピローは3年保証で、1日あたりに換算すると約27円。高い買い物に見えるかもしれませんが、毎晩6〜8時間を過ごす道具への投資として考えると、ぼくはむしろコスパが良いと思っています。
枕の高さについて迷ったら、LINEで気軽にご相談ください。一緒に考えます。
