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なぜミネルヴァスリープは、すべてを日本でつくるのか
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ミネルヴァスリープの寝具は、すべて日本国内で作られています。原料の選定から加工、仕上げまで、海外に頼る工程は一つもありません。
製造を担うのは、三重県にあるウレタンフォーム専門メーカー「出口化成」。30年以上、ウレタン一筋で歩んできた会社です。有名家具ブランドやリゾートホテルにも製品を納めてきましたが、表舞台に立つことはほとんどありませんでした。
そんな裏方のメーカーが、なぜ自社ブランドを立ち上げたのか。なぜ、すべてを日本でつくることにこだわるのか。
その背景には、一人の職人の怒りと、日本のものづくりへの想いがあります。
ミネルヴァスリープを支える「出口化成」とは

出口化成は、三重県桑名郡木曽岬町にあるウレタンフォーム専門メーカーです。従業員15名の小さな会社ですが、創業から30年以上、ウレタン素材の加工だけを続けてきました。
ソファ、椅子、ベッド、車のシート。ウレタンフォームは、私たちの暮らしのあらゆる場所で使われています。出口化成は、そうした製品の「中身」を作り続けてきた会社です。
取引先には、有名家具ブランドや有名リゾートホテルも名を連ねます。コメダ珈琲の椅子を見れば、生地の向きだけでどのメーカーが作ったか分かる。ウレタンを知り尽くした職人集団です。
2014年、現代表の出口が先代から事業を継承しました。当時、ウレタン業界は価格競争が激しく、海外製品に押される厳しい状況でした。それでも出口には、一つの信念があります。
「品質でも価格でも選ばれる会社になる。納期は絶対に遅らせない」
言葉通り、出口化成は一度も納期を遅らせたことがありません。派手さはないけれど、地道な仕事を積み重ねてきた会社です。
「日々考える人」に届けたい

ミネルヴァスリープというブランド名は、ローマ神話の知恵の女神「ミネルヴァ」に由来します。ロゴには、フクロウが眠る人を静かに見守る姿が描かれています。
良い眠りは、翌日のパフォーマンスを左右するもの。大事なプレゼンの前日、試験勉強の追い込み、締め切り前の集中力。しっかり眠れた日とそうでない日では、頭の働きがまるで違います。
だからこそ、睡眠を支える寝具には妥協したくない。ミネルヴァスリープは、この想いから生まれました。
代表の出口は、睡眠健康指導士(上級)の資格も取得しています。ウレタンの専門家であると同時に、睡眠の専門家でもある。素材と眠りの両方を知るからこそ、本当に必要な寝具が見えてくるのです。
出口化成が国内生産を貫く3つの理由

効率やコストだけを考えれば、海外生産という選択肢もあります。人件費の安い国で作れば、同じ品質でも製造コストは下がる。多くの寝具メーカーがそう判断し、海外へ生産拠点を移してきました。
それでも、出口化成は国内製造にこだわっています。そこには、数字では測れない想いがあります。
1. 一度失われた技術は、二度と戻らない
「日本の工場の仕事を増やしたい」
代表の出口にはこの想いがあります。
製造業の海外移転が進み、国内の工場は減り続けています。工場が閉鎖されれば、設備も、そこで培われた職人の技術も失われる。一度失われたものは、二度と戻ってきません。
「海外でやっていたことを、後から日本に持ち込もうとしても、もう遅い」
現在、日本の寝具市場は外資系ブランドに大きくシェアを奪われています。出口化成には、「日本産ウレタンで、その市場を取り戻す」という意志がある。それは単なるビジネスの話ではなく、日本のものづくりを守るという使命感です。
自分たちが動かなければ、誰が日本の製造業を守るのか。その問いが、出口化成を突き動かしています。
2. 「数ミリの余裕」に表れる日本品質
日本のウレタン業界には、製品を規格より数ミリ大きめに作るという慣習があります。
理由は単純で、「小さいとクレームになるが、大きい分には困らない」から。長年の経験から生まれた知恵です。
たった数ミリのこと。でも、この細やかさこそが、日本の製造現場に根付いた品質意識を表しています。
海外製造では、こうした細やかな配慮が難しくなります。同じ仕様で発注しても届く製品の品質が安定せず、選べる素材の種類も限られる。
出口化成は、JIS規格に準拠した国内発泡ウレタンの中から素材を厳選し、素材選定から最終検品まで、すべて自分たちの目で確認しています。自社工場で作るからこそ、品質を自分たちでコントロールできるのです。
3. 試作30分。素材メーカーだからできるスピード
寝具の試作には通常2週間から1ヶ月かかりますが、出口化成では30分で完了できることもあります。
一般的な寝具メーカーは、素材を外部から仕入れて製品を作るため、素材の調整が必要になればその都度サプライヤーとのやり取りが発生します。
出口化成は、素材を加工する「川下」のメーカーであると同時に、素材そのものを熟知した「川上」の専門家でもあります。
だから「こういう寝心地にしたい」というイメージを、すぐに形にできる。納得いくまで微調整を繰り返し、理想の寝心地を追求できる。自社工場を持つからこそできる、妥協のないものづくりです。
独自素材「ミネルヴァフォーム」へのこだわり

ウレタンは寝具の「中身」です。外からは見えない部分だからこそ、ごまかそうと思えばいくらでもごまかせます。
ミネルヴァスリープは、独自開発の「ミネルヴァフォーム」を使用しています。
ウレタンの内部には無数の気泡がありますが、ミネルヴァフォームはこの気泡同士がつながった「オープンセル構造」を採用しています。空気の通り道ができるため、寝ている間の熱や湿気がこもりにくくなるためです。
密度は35D以上。密度が高いほど耐久性に優れ、へたりにくいのが特徴です。安価なマットレスには20D程度のものも多い中、ミネルヴァスリープは長く使える品質を基準にしています。
発泡剤として使われることのあるメチレンクロライドは不使用。毎日肌に触れるものだからこそ、安全性にも妥協しません。
この品質への自信は、保証期間にも表れています。マットレスは10年、ピローは3年。長く使い続けることを前提にした設計です。
スペックを隠さない。すべて公開するという選択

ネット通販で寝具を探すと、スペックが不透明な商品がいくらでも見つかります。
見た目は立派でも、中身が伴っていない。そんな商品が平然と売られているのが現実です。
ある日、代表の出口はAmazonでマットレスを購入しました。届いた商品は歪んでいて、使い物にならなかった。30年以上ウレタンと向き合ってきた職人として、ありえない品質です。
「こんなひどい商品が、普通に売られているのか」
この怒りが、ミネルヴァスリープを立ち上げる原動力の一つになりました。自分たちなら、もっとまともな商品を届けられる。その確信がありました。
だからこそ、ミネルヴァスリープは安全データシート(SDS)をはじめとするエビデンスを公開し、品質を証明できる体制を整えています。「密度」一つとっても、業界には測定方法の抜け道があり、数字だけでは本当の品質は分かりません。
中身の伴った商品を届けたい。その想いが、すべてを公開するという選択につながっています。
そしてもう一つ、ミネルヴァスリープが大切にしていることがあります。それは、寝具の効果を過大に語らないこと。
「寝具が眠りに与える影響は、全体の30%程度」
睡眠の質を左右するのは、寝具だけではありません。生活習慣やストレス、寝室の環境など、さまざまな要素が関係しています。
寝具の効果を、正直に伝える。この姿勢こそが、寝具メーカーとしての信頼を構築できると考えています。
ミネルヴァスリープは、日本で本物をつくり続ける
ミネルヴァスリープは、これからも三重県の工場で、日本製のウレタン寝具をつくり続けます。
効率を優先すれば、海外生産に切り替えることもできる。でも、それはしません。日本のものづくりを守りたいから。一度失われた技術は、二度と戻らないから。
本物を届けること。日本のものづくりの灯を絶やさないこと。そして、中身の伴った商品で、あなたの眠りを支えること。
派手な広告や華やかなブランドイメージではなく、製品そのものの品質で選んでもらいたい。出口化成が30年以上守り続けてきた姿勢は、ミネルヴァスリープにも受け継がれています。
三重県の小さな工場から届く寝具には、そんな想いが詰まっています。製品を手にしたとき、その向こうで働く人たちの顔を少しでも思い浮かべてもらえたら、これほどうれしいことはありません。
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