腰痛はマットレスが原因?買い替え時の5つのサインと選び方

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腰痛はマットレスが原因?買い替え時の5つのサインと選び方

「朝起きると腰が痛くて、ベッドから起き上がるのが辛い...」
「今のマットレスが原因な気がするけど、まだ使えそうだし買い替えるべきか迷う...」
「せっかく買い替えても、また失敗したらどうしよう...」

もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、それはマットレスが寿命を迎えている、または体に合っていないサインかもしれません。

朝起きた時の腰痛は「マットレスが原因」であるケースが非常に多いです。この記事では、今のマットレスが本当に買い替え時かを見極める5つのサインから、腰痛対策に効果的なマットレスの選び方までご紹介します。

自分に合ったマットレスを見つけて、朝から体が軽い快適な睡眠を手に入れましょう。

そのマットレス、本当に腰痛の原因?見極める5つのサイン

「腰が痛いけど、本当にマットレスのせいなのか分からない...」という方も多いでしょう。

マットレスが原因で起きる腰痛には、特徴的なサインがあります。以下の5つのうち、1つでも当てはまればマットレスが原因の可能性が高いと言えます。

サイン①:朝起きた時だけ腰が痛い

最も分かりやすいサインが「朝起きた時だけ腰が痛く、日中は痛みが軽減する」という症状です。日中の活動で痛みが和らぐなら、寝ている間の姿勢が原因と考えられます。

逆に一日中ずっと痛い場合は、ヘルニアや内臓疾患など、マットレス以外の原因を疑う必要があります。整形外科の受診も検討してください。

サイン②:仰向けで寝ると腰が浮く、または沈み込みすぎる

仰向けで寝た時、腰とマットレスの間に手を入れてみてください。手のひら2枚分以上の隙間がある場合は硬すぎ、手が全く入らないほど沈み込んでいる場合は柔らかすぎます。

理想は手のひら1枚分程度の隙間です。

サイン③:寝返りを打つ時に腰に力が入る

寝返りを打つ時、腰に力を入れないと体を動かせない場合、マットレスが柔らかすぎる可能性があります。

人は一晩に20〜30回の寝返りを打ちます寝返りに力が必要になると、腰への負担が増加してしまいます。

また、寝返りを打つと体のどこかが痛む場合は、マットレスが硬すぎるか、劣化しているサインです。

サイン④:マットレスの中央部分が目に見えて凹んでいる

横から見た時、マットレスの中央部分が凹んでいる場合は完全に寿命を迎えていますこれは最も荷重がかかる腰の部分がヘタっている証拠です。

また、手で押してみて中央と端で明らかに硬さが違う場合も、劣化のサインと言えます。

サイン⑤:以前はなかった症状が出るようになった

「最近急に腰が痛くなった」「以前は平気だったのに」という場合、マットレスの劣化が原因の可能性があります。

よくある症状:

・朝起きると腰が重だるい
・寝違えることが増えた
・夜中に何度も目が覚める
・朝起きても疲れが取れていない

マットレスは毎日7〜8時間も使うもの。気づかないうちに少しずつ劣化し、ある時突然「合わない」と感じるようになります。

マットレスで腰痛が起きる3つの原因

マットレスが合わないと、なぜ腰痛が起きるのでしょうか。ここでは、腰痛が発生する3つの原因を解説します。

原因①:腰が沈み込みすぎて背骨が歪む

人の体で最も重い部位は腰です。マットレスが柔らかすぎると、腰だけが大きく沈み込み、背骨が「くの字」に曲がってしまいます。

この状態で一晩過ごすと、腰周りの筋肉が常に緊張状態になり、朝起きた時に痛みを感じます。

よくあるケース: 

・低反発マットレスで体が深く沈み込んでいる
・購入時は良かったが年数が経ってヘタってきた
・体重が増えて以前より沈み込むようになった

原因②:腰が浮いて体圧が集中する

逆にマットレスが硬すぎると、腰とマットレスの間に隙間ができます。肩とお尻の出っ張った部分だけに体重が集中し、腰を支えられません。

腰が宙に浮いた状態で寝ると、腰の筋肉が体を支えようと常に緊張します。

よくあるケース:

・「硬いほうが腰に良い」と思い込んで硬めを選んだ
・安価なスプリングマットレスで詰め物が薄い
・痩せ型の体型で硬めのマットレスを使っている

原因③:寝返りがスムーズに打てず同じ姿勢が続く

マットレスが柔らかすぎると、寝返りに大きな力が必要になります。逆に硬すぎると、寝返り時に体のどこかが痛んで目が覚めてしまいます。

スムーズな寝返りができないと、同じ姿勢で長時間過ごすことになり、血行が悪くなって腰への負担が増加してしまうのです。

素材別マットレスの寿命|買い替え時期の目安

「まだ使えそう」と思っていても、マットレスには明確な寿命があります。寿命を超えたマットレスを使い続けることが、腰痛の原因になっているケースは非常に多いです。

素材別の平均寿命

マットレスの寿命は素材によって大きく異なります。

素材タイプ

平均寿命

劣化のサイン

ボンネルコイル

7〜10年

ギシギシ音、全体的な沈み込み

ポケットコイル

8〜10年

中央部分の凹み、部分的な沈み

高反発ウレタン

5〜8年

反発力の低下、硬さの変化

低反発ウレタン

3〜5年

復元力の低下、変形

高反発ファイバー

6〜8年

弾力性の低下、へたり

敷布団(綿)

3〜5年

薄くなる、硬くなる

この寿命はあくまで目安です。使用環境や体重、お手入れ状況によって前後します。

5年以上使っているなら買い替えを検討すべき

5年以上使っている場合、見た目に変化がなくても内部の劣化が進んでいる可能性があります。

マットレスは毎日約7〜8時間、体重をかけ続けています。素材は少しずつ圧縮され、反発力やクッション性が低下していきます。

特に以下に該当する場合は要注意:

・購入から7年以上経過している
・購入時の価格が5万円以下だった
・今まで一度もメンテナンス(向きを変えるなど)をしていない

「見た目はキレイだから大丈夫」という判断は危険です。腰痛が出ている時点で、マットレスは既に「使えない」状態と考えましょう。

今すぐ買い替えられない方へ|腰痛対策の応急処置3選

「マットレスが原因だと分かったけど、今すぐ買い替えるのは難しい...」という方もいるでしょう。

ここでは、買い替えまでの応急処置として試せる3つの方法をご紹介します。ただし、マットレス本体が完全にヘタっている場合や、購入から10年以上経過している場合は、応急処置では改善できません。

応急処置①:マットレストッパーで硬さを調整する

マットレストッパーとは、今使っているマットレスの上に敷く薄いマットのことです。

柔らかすぎて腰が沈む場合: 高反発マットレストッパー(厚さ3〜5cm、硬さ150〜180ニュートン程度)を使いましょう。

硬すぎて腰が浮く場合: 低反発マットレストッパーまたはベッドパッド(厚さ3〜5cm程度)がおすすめです。

トッパーは買い替えまでの「つなぎ」として有効ですが、マットレス本体の劣化が進んでいる場合は効果が薄いことを理解しておきましょう。

応急処置②:マットレスの向きを変える

長年同じ向きで使っていると、腰の部分だけがヘタります。定期的に向きを変えることで、ヘタリを分散させ、劣化の進行を遅らせることができます。

やり方: 

・上下を入れ替える(頭と足の位置を逆にする)
・表裏を入れ替える(可能な場合のみ)
・3ヶ月に1回が理想

注意点: 

・片面仕様のマットレスは裏返せません
・スプリング系マットレスは重いので必ず2人で作業してください
・既にヘタリがひどい場合は効果がありません

応急処置③:腰部分にタオルを入れて隙間を埋める

硬すぎて腰が浮く場合の緊急対応です。

やり方:

1.バスタオルを2〜3枚用意
2.縦方向に2つ折り、または4つ折りにする
3.腰の部分(マットレスの中央よりやや上)に敷く
4.仰向けで寝て、腰の隙間が埋まるか確認
5.タオルの枚数や折り方で高さを調整

今すぐできて、お金もかからない方法ですが、寝返りでずれる可能性があります。あくまで緊急対応レベルと考えてください。

腰痛対策マットレスに必要な5つの条件

腰痛対策のマットレスを選ぶ際、失敗しないための5つの重要条件をご紹介します。

条件①:高反発で寝返りをサポートする

人は一晩に20〜30回の寝返りを打ちます。これは血行促進や体圧分散のために必要な生理現象です。

低反発マットレスは体が深く沈み込むため、寝返りに大きな力が必要になり、腰への負担となります。高反発マットレスなら体を押し返す力があるため、寝返りがスムーズです。

腰痛対策には「高反発」と表記されているマットレスを選びましょう。ただし、硬すぎると体が痛くなるため、次の「体圧分散性」とのバランスが大切です。

条件②:体圧分散性が高い

体圧分散性とは、体重を特定の部位に集中させず、全身に均等に分散させる性能のことです。

腰痛の大きな原因は、腰への「圧力の集中」にあります。この圧力を分散できないと、腰の筋肉が常に緊張状態になります。

体圧分散性が高いマットレスの特徴:

・ポケットコイル(点で支える構造)
・高反発ファイバー(網目状の構造)
・ゾーニング設計(部位ごとに硬さを調整)
・高密度ウレタン(密度30D以上)

「高反発」かつ「体圧分散性が高い」この2つを満たすマットレスが、腰痛対策には最適です。

条件③:体重に合った適度な硬さ

「やや硬め」が基本ですが、体重や体型によって最適な硬さは異なります

体重別の硬さの目安

体重

推奨の硬さ

理由

50kg以下

普通〜やや柔

軽いため硬いと骨が当たって痛む

50〜70kg

やや硬め

標準的な体重に最適

70kg以上

硬め

重いため沈み込みを防ぐ

理想は、立っている時の背骨のS字カーブを、寝ている時も保てる硬さです。硬さの感じ方は個人差が大きいため、慎重に選ぶ必要があります。

条件④:耐久性が高い

せっかく自分に合うマットレスを見つけても、すぐにヘタってしまえば再び腰痛に悩まされます。長期間快適に使える耐久性は非常に重要です。

耐久性が高いマットレスの見分け方:

ウレタン系の場合:

・密度が30D以上
・復元率が95%以上
・厚みが10cm以上

ファイバー系の場合:

・厚みが7cm以上
・上下・表裏の入れ替えができる

保証期間もチェック:

 5年以上の品質保証がある、ヘタリ保証(〇cm以上沈んだら交換)があるマットレスを選びましょう。保証内容は必ず確認してください。

条件⑤:通気性が良い

人は一晩にコップ1杯分(約200ml)の汗をかきます。通気性が悪いマットレスは、湿気がこもり、カビやダニの温床になります。

通気性が良い素材

素材

通気性

特徴

高反発ファイバー

空気が通り抜ける構造

スプリング系

コイルの隙間から空気が流れる

高反発ウレタン

オープンセル構造なら○

低反発ウレタン

×

最も通気性が悪い

通気性の良さは、腰痛対策だけでなく、マットレスを清潔に長く使うためにも重要なポイントです。

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買い替えで失敗しないための3つのポイント

マットレスは高額な買い物です。買い替えで失敗しないための3つの重要ポイントをお伝えします。

ポイント①:自分の体重・体型に合わせて選ぶ

「腰痛に良い」と言われているマットレスでも、体重や体型によって合う・合わないがあります。

体重別の選び方:

50kg以下の方: やや柔らかめ〜普通の硬さが快適です。ポケットコイルや、柔らかめの高反発ウレタン(100〜130ニュートン程度)がおすすめです。

50〜70kgの方: やや硬め〜普通の硬さが最適。高反発ウレタン、ファイバー、ポケットコイルなど幅広く選べます。

70kg以上の方: 硬めでしっかり支えるタイプが必須です。高反発(150ニュートン以上)、または硬めのスプリング系を選びましょう。

ポイント②:口コミは「自分と似た体型の人」を参考にする

マットレスのレビューで評価が分かれるのは、体重や体型が違うからです。口コミを見る時は、自分と同じくらいの体重・体型の人のレビューを参考にしましょう。

また、使用期間が1週間未満の短期レビューより、購入から3ヶ月以上経過した長期レビューの方が信頼できます。

ポイント③:保証内容を必ず確認する

マットレスを購入する際、保証内容の確認は非常に重要です。

確認すべき保証内容: 

・品質保証期間(5年以上が理想)
・ヘタリ保証の有無(〇cm以上沈んだら交換など)
・初期不良への対応、配送時の破損への対応

保証期間が短い、または保証がないマットレスは避けた方が無難です。

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まとめ:腰痛サインを見逃さず、適切なタイミングで買い替えを

朝起きた時の腰痛は、マットレスが原因であるケースが非常に多くあります。「まだ使えそう」と思っていても、5年以上使っているマットレスは寿命を迎えている可能性があります。

今日から始められる3つのこと:

・今のマットレスの5つのサインに当てはまるか確認する
・購入時期と使用年数を思い出し、寿命を超えていないかチェックする
・自分の体重に合う硬さを確認し、適切なマットレスをリサーチする

腰痛は生活の質を大きく下げる症状です。「ちょっとした痛み」と軽視せず、早めに対処することが大切です。適切なマットレスに買い替えることで、朝起きた時の腰痛が軽減され、快適な睡眠を取り戻すことができます。

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