横向きの枕が首を守る!寝返りを妨げない正しい選び方

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横向きの枕が首を守る!寝返りを妨げない正しい選び方

朝起きたとき、首の痛みや肩の重さを感じる場合、枕が合っていない可能性があります。

特に横向き寝は、仰向け寝に比べて肩の分だけ頭の位置が高くなるため、一般的な枕では高さが足りません。

適切な「横向き専用の枕」を選ぶと、首の隙間が埋まり、驚くほど楽に眠れるようになります本記事では、横向き寝に最適な枕の条件と、悩み別の活用法を解説します。

横向き用の枕が必要な3つの理由

仰向け用の枕では頭の位置が下がりすぎ、体の不調を引き起こす原因になります。その理由を詳しく見ていきましょう。

①首と背骨を真っ直ぐに保つ

横向き用の枕は、寝ている間も背骨を真っ直ぐに保てるので、首や肩への負担を抑えられます。

横向き寝で低い枕を使うと、頭が傾いた状態になるため、首の骨である頸椎が曲がり負荷がかかります。

また、下側の肩が重みで圧迫されて腕のしびれや寝違えも発生しやすいです。

適切な高さのある枕を使うと、寝ているときも「首と背骨が一直線」になり、立っているときと同じ姿勢をキープできます。首や肩周りの筋肉が緊張せず、朝までリラックスした状態で眠り続けられるでしょう。

②気道を確保していびきを軽減する

横向き寝専用の枕を使用すると、気道が十分に確保され、スムーズな呼吸が維持できます。

仰向けで寝ると、重力によって舌や喉の筋肉が喉の奥へ下がり、空気の通り道が狭まります。これが、睡眠中にいびきが発生する主な原因です。一方で、横向きの姿勢で寝ると舌の落ち込みを防げるため、空気の通り道を広く保てます。

寝姿勢による気道の変化と影響の違いは、下記のとおりです。

項目

仰向け寝

横向き寝

舌の位置

重力で喉の奥に落ち込む

重力の影響を受けにくい

気道の状態

狭くなりやすい

確保され広がる

いびきへの影響

振動音が起きやすい

呼吸が楽で静かになる


実際に、いびきに悩む人の約70%が、横向きで寝るだけで症状が改善したという研究データも存在します。横向き寝専用の枕を取り入れると、寝ている間も無理なく正しい姿勢をキープでき、家族に気兼ねなく朝までぐっすりと眠れる日が訪れるでしょう。

③寝返りをサポートして睡眠の質を高める

自分にあった枕は、スムーズに寝返りができるため、深く眠れるようになります。

質の高い睡眠を得るための条件は、下記のとおりです。

・一晩に20回以上の寝返りができる
・寝返り時に首に負担がかからない
・体圧が分散できている

一晩に20〜30回打つとされる寝返りは、血液の循環を良くし、体温調節をするために必要です。適切な反発力と形状を持つ枕は、少ない力でコロンと横を向けるため、睡眠を中断させずに体の向きを変えられます。

寝返りがスムーズにできると、翌朝の疲れを取り除くことにつながります。

横向きで寝る際の注意点

横向き寝には、片側の体に体重がかかり続けるリスクもあります。特定の部位に負担をかけないよう、事前の対策を知っておきましょう。

具体的な懸念点と対策は、以下の表のとおりです。

懸念点

具体的な対策

肩への負担

定期的に左右へ寝返りを打ち、圧迫を防ぐ

顔のシワ

摩擦の少ないシルク素材のカバーを使う

骨格の歪み

抱き枕などを使い、左右交互に寝る

耳への圧迫

耳ポケット付きや柔らかい素材を選ぶ


長時間同じ向きで寝続けると、下になった肩や腕が圧迫され、痺れや痛みを引き起こす場合があります。

また、枕と顔が常に接しているため、摩擦による肌トラブルや、重力によるむくみが生じやすくなります。

対策として、意識的に左右の向きを変えたり、顔に跡がつかない柔らかい素材の枕カバーを選んだりしましょう。腰痛で骨盤の歪みが気になる方は、抱き枕を足に挟むと姿勢が安定し、負担を減らせます。

横向き枕の選び方5つのポイント

快適な横向き寝を実現するには、寝返りのしやすさや素材も考慮する必要があります。

失敗しない選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

①肩幅にあわせた高さ

横向き寝の枕選びで優先すべきは、自分の肩幅に合った高さを確保することです。

具体的な高さの目安は、下記のとおりです。

・肩幅分10〜15cmの高さ
・小柄な方は10cm前後
・がっしり体型は15cmを目安

一般的に、横向き寝には10〜15cm程度の高さが必要です。ただし、体型やマットレスの沈み込み具合によって最適な高さは異なります。

高さ調整シートや中材を出し入れできるタイプなら、自宅の寝具に合わせて微調整でき安心です。首の角度が床と平行になる高さを目指しましょう。

②寝返りできる横幅

朝までぐっすり眠るには、寝返りを打っても頭が落ちない横幅60cm以上の枕を選びましょう。

人は一晩に20回ほど寝返りを打ちます。この動きには、血液の循環を促し、布団の中の温度や湿度を調整して快適さを保つ役割があります。

しかし、枕の幅が狭いと、無意識に動いた際に頭が枕から落ちてしまい、その衝撃で目が覚める原因になります。

日本の一般的な枕の標準サイズ(63cm)や、ホテルなどで使われる大きめのサイズ(70cm)であれば、どれだけ動いても頭を優しく支え続けられます。

また、左右どちらを向いても同じ高さと寝心地が保てるよう、中身が均等に入った左右対称の形状を選ぶのもポイントです。

③首を支える形状

横向き寝を安定させるには、首と肩の隙間を埋めやすい独特な形状の枕が適しています。

おすすめは、中央が低く、両サイドが高くなっている形状です。この形なら、仰向けになったときは低く、横を向いたときは高い位置で頭を支えられます。

また、首元がアーチ状(波型)になっているものも、肩のラインにフィットしやすいため有効です。

首のカーブに沿って隙間なく支えてくれる構造を選ぶと、頸椎を真っ直ぐな状態に保ちやすくなります。

④適度な反発力

スムーズな寝返りを実現するには、頭が沈み込みすぎず、適度な弾力で動きをサポートする高反発素材を含む枕をおすすめします。

柔らかすぎる枕は心地よいですが、頭が深く沈むと固定されてしまい、向きを変えるのに余計な筋力を使います。睡眠中に楽に動くためには、枕自体が頭を押し返してくれる反発力が必要です。

主な素材の特徴と、寝返りのしやすさの違いは下記のとおりです。

素材の種類

特徴と寝返りのしやすさ

高反発ウレタン・ラテックス

ゴムのような弾力があり、少ない力で頭を転がせる

パイプ・ファイバー

硬めで沈み込まず、通気性も高いためスムーズに動ける

低反発ウレタン

フィット感は抜群な一方で深く沈むため動きに力が必要

羽毛・綿(わた)

ふんわりと柔らかく、頭が埋もれやすく固定されやすい

複合素材(ハイブリッド)

表面の柔らかさと芯の反発力を兼ね備え、痛みと動きにくさを解消


高反発素材やラテックスは、頭を乗せるとボヨンと押し返す力があり、コロコロと楽に横を向けます。

もし、硬い感触が苦手で耳の痛みが心配な場合は、ベースに高反発素材を使い、肌に触れる部分に綿やソフトウレタンを重ねた複合素材を選びましょう。

⑤耳が痛くならないか

横向き寝で耳が痛くなるのを防ぐには、耳用のくぼみがある枕や、肌当たりが柔らかい素材を選びましょう。

長時間横を向いたまま寝ると、頭の重さで耳の軟骨が圧迫され、痛みで目が覚める原因になります。これを防ぎ、朝まで快適に眠るためのポイントは、下記のとおりです。

・耳の圧迫を避ける専用のくぼみがある形状
・芯は高反発で表面が柔らかい複合素材
・肌への刺激が少ない伸縮性のある枕カバー

中央にくぼみがあるタイプなら、耳がスポッとおさまり圧力が分散されます。これなら痛みを気にせず、朝まで一度も起きずに熟睡できるでしょう。

もし、いびき対策で横向き寝をしたいけれど「耳が痛い」「寝心地が悪い」と悩んでいるなら、横向き寝の際も肩や胸を圧迫せず、深い眠りへと導いてくれるミネルヴァピローを、ぜひチェックしてみてください。

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悩み別|横向きで快適に眠るコツ

横向き寝は、いびき対策や腰痛緩和など、さまざまな身体の悩みを解決する手段としても有効です。

それぞれの悩みに合わせた、効果的な寝方のコツを詳しく見ていきましょう。

いびき・無呼吸|抱き枕で寝返りを防ぐ

いびきや睡眠時無呼吸症候群の対策には、抱き枕を前で抱いて姿勢を安定させつつ、背中側にもクッションを置いて物理的に仰向けを防ぐ方法が有効です。

睡眠中は無意識に楽な仰向けへ戻ろうとしますが、背中に壁を作るとその動きをブロックできます。横向き寝を定着させるポイントは、下記のとおりです。

・抱き枕を体の前に抱え、手足を預けて姿勢を安定させる
・背中に別のクッションを置き仰向けを防ぐ
・左右どちらか呼吸が楽だと感じる方向で寝る

抱き枕があるだけで、長時間でも楽に眠れます。ただし、頭を乗せる枕が高すぎると気道が曲がり、低すぎると舌が落ち込む原因になります。枕の高さ調整もあわせて見直してください。

なお、症状が重い場合は専門医への相談も検討しましょう。

腰痛持ち|脚でクッションを挟む

腰痛がある方は、足の位置を安定させて腰のねじれを防ぐことがポイントです。

腰への負担を減らす手順は、下記のとおりです。

・両膝の間にクッションを挟む
・背中を軽く丸めた姿勢をとる
・定期的に左右の向きを変える

横向きになり、膝の間にクッションや抱き枕を挟むと、骨盤が安定して腰椎のねじれが防げますさらに、胎児のように少し背中を丸め、膝を抱えるような姿勢をとると、反り腰が緩和されて腰が楽になります。

使用するマットレスも、腰が沈み込みすぎない適度な反発力があるものを選ぶと、より効果的です。

妊娠中|左シムス位で安定させる

妊娠中、特にお腹が大きくなってくる時期は、「シムス位」と呼ばれる姿勢をとるとリラックスできます。

具体的なシムス位の方法は、下記のとおりです。

・体の左側を下にして横になる
・右足を曲げて前に出し安定させる
・抱き枕に右腕と右足を乗せる

体の右側には大きな血管(下大静脈)が通っているため、左側を下にして寝ることで血流の圧迫を防ぎ、胎児への血液循環をスムーズにします。

16週以降の妊娠中期からは特にこの姿勢が推奨されますお腹の下や背中にクッションを挟むと、体が安定し、腰への負担もさらに軽減できるでしょう。

食べ過ぎ・胃もたれ|左向きで消化を助ける

夕食を食べ過ぎてしまったときや胃もたれを感じるときは、体の左側を下にして休みましょう。

胃は体の左側に位置し、袋のような形をしています。左側を下にして寝ると、胃の内容物が袋の底に溜まり、食道への逆流を防ぐ構造になっています。

逆に右側を下にすると、胃の入り口が下になり、胃酸が食道へ流れ込みやすくなるため注意が必要です。

消化を助けるため、食後2〜3時間は空けてから、枕を高めにして上体を起こすと、逆流性食道炎の予防にもなります。

肩の痛み|マットレスの硬さを見直す

肩の痛みを和らげるには、マットレスの素材や構造を見直しましょう。

柔らかすぎて腰が沈むと寝返りが打てず、逆に硬すぎると肩が圧迫されて痛みの原因になります。肩への負担を防ぐ選び方のポイントは、下記のとおりです。

・少ない力でコロコロと動ける高反発素材
・肩への圧迫感をなくす優れた体圧分散性
・表面は柔らかく体のラインに馴染む多層構造

特に、芯材がしっかりと体を支えつつ、表面が柔らかくフィットするマットレスなら、肩が無理なく沈み込み、圧力が分散されます。

実際に、ミネルヴァマットレスを使用した方からは2年近く悩んでいた肩こりが治った」「どんな向きで寝ても痛くないという声も届いています。使うほどに体に馴染み、無重力のような寝心地で肩の悩みを解放する実力を、ぜひチェックしてください。

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横向きの枕に関するよくある質問

最後に、横向き寝用の枕を選ぶ際によくある疑問についてお答えします。

Q1.横向き寝の枕は仰向けでも使えますか?

形状によっては、仰向け寝と併用が可能です。両サイドが高く、中央がくぼんでいるタイプであれば、横向き・仰向けどちらの姿勢にも対応できます。

ただし、横向き寝「専用」として設計された枕は、全体的に高さがあるため、仰向けで寝ると首が高くなりすぎて痛める可能性があります。

Q2.枕の高さが合っているか確認する方法は?

横向きで寝た状態で、家族やパートナーに後ろから背骨のラインを確認してもらいましょう。

鼻、首の中心、背骨が床と平行になり、一直線につながっていれば理想的な高さです。自分一人で確認する場合は、朝起きたときに首や肩に違和感がないかどうかが目安になります。

まとめ|横向きの枕選びで快眠と健康を守ろう

横向き寝は、気道の確保や腰痛対策など多くのメリットがある寝姿勢です。本記事のポイントをまとめます。

・枕の高さ・形・素材が重要
・寝返りを妨げない構造を選ぶ
・自分の体形に合った枕を見つける

毎日使う枕を見直すだけで、日中の眠気や身体の痛みが解消され、活力ある毎日を取り戻せるでしょう。まずは自分の肩幅に合った高さを知ることから始めてみてください。

もし、横向き寝でも首が痛くならず、スムーズに寝返りが打てる枕をお探しなら、寝返りに特化して作られた「ミネルヴァピロー」をぜひ試してみてください。

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