ウレタン枕は、包み込むような寝心地としっかりとした支え感で、多くの方に愛されています。
ですが、意外と知られていないのが「ウレタン素材の扱い方」について。
「間違って洗濯してしまった」「どうやってお手入れしたらいいの?」そんな疑問やトラブルを防ぐために、ミネルヴァスリープが推奨する正しいお手入れの方法をお伝えします。

ウレタン枕は洗濯できません
まず、大前提として覚えておいていただきたいのは「ウレタン素材の枕は基本的に水洗いNG」ということです。
ウレタンはスポンジ状の構造を持ち、水を吸収しやすい反面、乾燥に非常に時間がかかります。
さらに、水分を含むことで「加水分解」という化学反応が進行し、素材が劣化してしまう恐れがあります。
▼ 洗濯による主なデメリット
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中に水が溜まって乾かない
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カビ・ダニ・雑菌の繁殖リスク
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弾力や形状の変化
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本来の寝心地の消失
洗濯してしまった枕は、元通りには戻らないことが多いのです。
洗えないからこそ、「お手入れ」で差がつきます
水洗いはできなくても、清潔を保つ方法はあります。

ミネルヴァスリープでは、以下の方法でのお手入れをおすすめしています。
● 風通しの良い場所で陰干し
湿気を溜め込まないことが、清潔さを保つ第一歩。天日干しではなく、直射日光を避けた陰干しがベストです。
● 枕カバーをこまめに洗濯
本体が洗えない分、カバーは週1回以上の洗濯を推奨。汗・皮脂・フケの蓄積を防ぐだけで、清潔感が大きく変わります。
● 固く絞ったタオルで汚れを拭き取る
黄ばみが気になる場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、タオルを固く絞ってやさしく叩き拭きする方法が効果的です。

「洗えるウレタン枕」には注意が必要
近年では「洗える低反発枕」も一部存在しますが、実際には以下のような特殊な加工が必要です。
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無膜ウレタンや爆膜ウレタンといった素材を使用
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構造的に水抜け・乾燥がしやすい工夫がされている
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洗濯表示で洗濯機・乾燥機の可否が明記されている
逆に言えば、「洗える」と書いてあっても、素材に明確な記載がなければ注意が必要です。
品質表示や説明書をしっかり確認しましょう。

枕は「清潔」と「性能」の両立が大切
低反発ウレタン枕は、その繊細な構造ゆえに洗えないという弱点があります。
ですが、正しいお手入れを習慣化することで、快適な状態を長くキープすることが可能です。
「洗ってしまったからもうダメかも…」というときも、対処次第で再び使えることもあります。
ただし、明らかに弾力が変わっていたり、においが残っていたりする場合は、買い替えのタイミングかもしれません。