夏の暑さで眠れない夜に!プロが選ぶ夏の快眠グッズ5選

夏の暑さで眠れない夜に!プロが選ぶ夏の快眠グッズ5選

「毎晩暑くて眠れない」
「夜中に汗だくで目が覚めてしまう」
 そんな真夏の夜の睡眠に悩まされていませんか?

毎日元気に働くうえで、睡眠は翌日のパフォーマンスに直結する重要な時間です。しかし、熱帯夜が続く夏は、ベッドに入ってもなかなか眠れず、疲れがとれないまま朝を迎えてしまうことも少なくありません。

そこで今回は、夏の暑さをやわらげ、快適な眠りをサポートしてくれる【快眠グッズ5選】を寝具専門店の視点からご紹介します!

”ただ眠るだけでなく、しっかり疲れがとれる”そんな理想の睡眠環境を手に入れるヒントを、ぜひ見つけてください。

夏の夜の快眠を妨げる3つの要因とその対策 

真夏の夜に眠れない理由は、暑さだけではありません。
ここでは、夏の快眠を阻む3つの要因と、その具体的な対策をご紹介します。

①温度と湿度の高さが入眠を妨げる

高温多湿な夏の夜は、体が自然と眠りに入るための準備がスムーズに行えません。入眠には、体の内部温度を下げることが必要ですが、蒸し暑い環境では体温調整がうまく行えず、寝つきが悪くなる要因となります。

・温度・・室温が高いと深部体温が下がりづらく、入眠のリズムが乱れて眠りを妨げる原因になります。

・湿度・・湿度が高いと汗がうまく蒸発せず、体に熱がこもってしまい、余計に寝苦しさを感じる要因になります。

温度や湿度による不快感を軽減するためには、空気の流れや寝具の通気性を意識しましょう。冷感素材や吸湿速乾性のあるシーツ・敷きパッドなど、熱や湿気を逃がしやすい寝具の活用が効果的です。

②睡眠中の寝汗による蒸れと冷え

人は一晩でコップ1杯分(約200ml)もの汗をかくと言われています。特に夏の睡眠では多く汗をかくため、寝具が湿ってムレたり、汗で身体を冷やしてしまう原因にもなります。

寝汗がパジャマやシーツにたまると、肌に貼りつき不快感を引き起こします。それが、夜中に目が覚めたり、体が冷えてしまう原因です。

ムレや冷えを防ぐには、汗がこもらない素材選びが重要です。

パイル地や天然素材(麻・綿など)は、肌離れが良く通気性も高いため、寝汗による不快感を軽減しやすくしてくれる傾向があるため、おすすめです。

③エアコンによる”体の冷やしすぎ”

熱帯夜を乗り切るにはエアコンの活用が欠かせませんが、「冷やしすぎ」は逆効果です。

身体を冷やしすぎると筋肉が緊張しやすく、疲れがとれにくくなります。また、寝返りの回数が増えてしまい、眠りが浅くなり、しっかりとした睡眠がとれません。

また、エアコンの冷風を直接体に当てることで脳が覚醒し、入眠が妨げられてしまいます。エアコンによる空気乾燥は喉や肌トラブルの原因にもなるため、注意が必要です。

エアコンの温度調整を適切に行うためには、“寝具との組み合わせ”を意識することも大切です。設定温度は28℃前後、風量は微風に設定し、風向きも調整しましょう。体温をゆるやかに逃がしつつ冷やしすぎないためには、寝具とのバランスが重要です。

“寝苦しさの原因”を知ることは、快眠への第一歩です。
夏の快眠を妨げる原因は“暑さ”だけではありません。温湿度、汗、冷えといった複数の要因が複雑に影響しています。その原因を知り、自分に合った快眠グッズを選びましょう。

夏の睡眠を快適にする快眠グッズ5選

快適な睡眠には、体温のコントロールが欠かせません。特に夏は室温や湿度の高さにより、体温調整がうまくいかず寝つきが悪くなりがちです。

ここでは、暑さによる不快感を軽減し、スムーズな入眠と深い眠りをサポートする“快眠グッズ5選”をご紹介します。

①冷感敷きパッド

夏場の寝苦しさの大きな原因は「寝具の熱がこもる」こと。特に背中が密着する敷き寝具は熱がたまりやすいため、冷感素材の敷きパッドで放熱を促すことが有効です。

寝返りしやすい環境は、深い眠りを導くうえで欠かせません。

冷感敷きパッドは、接触冷感素材や熱拡散性の高い生地を用いたアイテムが主流で、背中にたまる熱や湿気を逃しやすく、自然な寝返りも妨げません。そのため、深部体温の下降をスムーズにし、入眠までの時間を短縮してくれます。

②通気性の高いまくら

顔や頭部に熱がこもると交感神経が優位になり、入眠が妨げられます。通気性の高いまくらを選ぶことで、頭の熱を効果的に逃し、快適な睡眠環境を保ちやすくなるでしょう!

頭部の熱を逃がすことは、理想的な眠りをつくるうえで重要なポイントです。

人は頭からも多くの熱を放出しており、特に夏は頭に熱がこもると寝苦しさが倍増します。通気性に優れた構造のまくらを選ぶことで、頭部の熱を効率よく逃がし、自律神経のバランスを整えて、気持ちよく入眠することができます。

【おすすめポイント】素材・形状を意識して選ぶ

素材は吸放湿に優れたニット生地や天然素材が快適さを高めてくれます。

・形状は、頭と首のラインにしっかりフィットしつつ、風が通る設計のまくらを選ぶと通気性とサポート力の両立が可能です。

③冷感掛け布団・ダウンケット

暑くて寝苦しい夏でも「何かに包まれていないと眠れない」という方には、冷感素材の掛け布団や、薄手のダウンケットがおすすめです。

快眠のためには、適度な“包まれ感”を得られる寝具を選ぶことも重要です。

掛け布団が暑く感じてタオルケットだけで寝ていると、無防備な状態が影響して眠りが浅くなりがちです。そんなときは、冷感素材の掛け布団や夏用のダウンケットがおすすめ。薄手でもしっかりと体に沿う形状なので、安心感を保ちつつ冷却をサポートしてくれます。

【おすすめポイント】軽さと冷感性能のバランスを重視

・高品質なダウンケットは通気性と放湿性に優れ、夏でも蒸れにくいのが特徴です。ふんわり羽織るようにかぶれば、寝苦しさも軽減されます。

・接触冷感素材を採用したものなら、寝返りのたびにひんやりとした感触が得られます。寝返りによる体への負担も軽くなります。

④吸湿速乾シーツ・カバー

寝汗は夏の夜の大敵。吸湿速乾性に優れたシーツやカバー類は、汗をかいてもすぐに吸収・拡散し、不快感や冷えを軽減します。

汗をかいても不快にならないことが、夏の眠りにはとても大切です。ている間にかいた汗が肌に残ると、蒸れや冷えの原因となり、睡眠の質を大きく損ないます。

そこで、吸湿性と速乾性を兼ね備えたシーツやカバーを活用することで、快適な肌ざわりを保ち、ぐっすりとした眠りを得られるようになります。

【おすすめポイント】素材と構造を意識すること

天然素材(麻や綿)や、高機能繊維(リヨセル、テンセル)などが吸湿性・通気性に優れ蒸れにくく快適な温度と湿度を保ってくれます。

・汗をかいても素早く吸い上げて蒸発させる、立体織りのものや、パイル地の素材おすすめです。

 

⑤夏用マットレス

快眠グッズとして意外と見落とされがちなのがマットレスです。
体全体を支える「土台」であるマットレスの通気性を意識すれば、夏の夜の睡眠の質もぐっと向上することでしょう!

通気性の悪いマットレスでは、寝汗や体温がこもりやすく、ムレやすくなります。

通気孔やメッシュ構造を備えたタイプを選ぶと熱を逃がしやすくなるため、より快適に過ごせます。夏こそ通気設計の良いマットレスに見直すチャンスです。

【おすすめポイント】高反発×通気性で夏も快適に

・夏用に設計されたマットレスは、内部に空気が通る層や熱を逃がす表層構造を備えています。

「寝返りをサポートする高反発性能」と「蒸れにくさ」の両立が、睡眠の質を根本から底上げします。

寝具選びで最も重要なのは、“機能性×体温コントロール”を意識することです。

夏の快眠には「いかに体温をコントロールできるか」が大きなポイント。今回紹介した快眠グッズは、温度調整・湿度対策・寝心地の最適化を兼ね備えた、夏にこそ取り入れたいアイテムばかりです。

“眠れない夜をどう乗り切るか”ではなく、“疲れがとれる眠りをどうつくるか”を意識して、ぜひ自分に合った快眠グッズを見つけてみてください。

快眠グッズだけじゃない!夏の夜を快適にする+α習慣

快眠グッズは夏の眠りをサポートする頼もしい存在です。しかし、より効果的な睡眠環境を整えるには、日々の睡眠習慣にもひと工夫が必要になります。

ここでは、寝苦しい夜を乗り越えるための+α習慣を3つご紹介します。

①入眠前に体温をコントロール

夏こそ、ぬるめのお風呂で深部体温を一度上げてから下げるのが、スムーズな入眠の鍵です。人の体は、深部体温が下がるタイミングで自然と眠気が訪れます。
そのため、入浴によって一時的に体温を上げ、その後の放熱を促すことで、眠気を誘発しやすくなります。

【おすすめポイント】

・就寝の1〜2時間前、38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かるのが理想。

・湯上がり後はエアコンで軽く室温を下げると、より体温がスムーズに下がります。

②エアコン×寝具の組み合わせ

快眠を支えるのは「エアコンの設定」と「寝具の選び方」のバランスです。

エアコンを低温でかけすぎると、体が冷えすぎて眠りが浅くなる原因に。一方で、室温が高すぎると汗をかきすぎて不快感が増し、目が覚めやすくなります。

【おすすめポイント】

・理想的な寝室の室温は26〜28℃、湿度は50〜60%、エアコンの風量は弱か、自動にするのがおすすめ。

・冷感敷きパッドや通気性の高い寝具を活用することで、エアコンの設定温度を必要以上に下げなくても快適に過ごせます。

③スマホのブルーライトに注意

就寝前のスマホやタブレットの使用は、睡眠の質を下げる大きな原因になります。

スマホから発せられるブルーライトは、脳に「朝」と錯覚させ、メラトニン(眠気を促すホルモン)の分泌を抑えてしまいます。

特に仕事のメールやSNSなどの刺激が強い情報は、交感神経を活性化させてしまうため、控えることがおすすめです。

【おすすめポイント】

・就寝30分前からはスマホやPCをオフにし、照明も暖色系に切り替えて、副交感神経が優位になる環境を整えましょう。

・寝室にはスマホを持ち込まず、アナログの目覚まし時計を使うのも一つの手です。

快眠グッズを取り入れるだけでなく、睡眠習慣の見直しも合わせて行うことが理想です。

どんなに優れたアイテムを使っても、日常の睡眠リズムが乱れていては、本来の効果を発揮できません。快眠グッズの力を最大限に引き出すためにも、今日から+αの習慣を意識して、夏の夜の睡眠を快適なものにしましょう。

まとめ|夏でも快適に眠れて疲れがとれる!快眠グッズで質の高い睡眠を

夏の寝苦しさは、温度や湿度、寝具の不快感など複数の要因があります特に、質の高い睡眠のためには、体温の調整と湿度を意識することが重要です。

冷感寝具や吸湿性、速乾性の高い快眠グッズを活用し、エアコンや正しい睡眠習慣と組み合わせることで、自然な眠りと疲労回復を実現できます。

仕事や家事で忙しい日々を乗り切るには、毎日の睡眠がすべての土台になります。
暑さで眠れない夜に悩んでいる方こそ、快眠グッズを活用しつつ、「寝具の見直し」と「習慣の整え方」をぜひ意識してみてください。

夏の暑さに負けず、快適な夜の眠りと気持ちのいい目覚めを目指しましょう!

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